新世言 4月号つづき

  堅実な内部の「守り」を
 
冷えは万病のもとだが冬場にだけ冷えるのではない。夏でも
露出した節々{手首や肘や踝(くるぶし)や膝など}から冷気が忍
び込んでくる。クーラーによって冷えることも多い。冷えを防いで
血行をよくするのが健康法の基本である。血液は生命力の象徴
なのだ。
 同様に日々の暮らしにおいても、血のめぐりが悪くなると、苦難
やトラブルが発生する。体の異変が病気であることを知らせてい
るように、苦難やトラブルはわが生活の不自然さをおしえてくれ
る。
どこかに自己中心の「わがまま」があって、血行不順をもたらして
いるのだ。ならば苦難やトラブルを「よし!」と受けとめ、「わがまま」
を矯正する実践に挑めばいい。
 理屈はこのように単純明快である。しかし政治の世界において
も日々の生活においても、実践の成果を上げるのは容易ではな
い。長い間に身についてしまった習慣や因習が邪魔をしてくるか
らだ。その妨害を克服できた国や人だけが、「創生」の喜びを享
受できる。
 困難や苦難をただ嘆いたり、原因を外にばかり求めるのはやめ
にしよう。外と内とは「照応」の関係にある。相互に照らし合い、引
きつけ合っている。いかに外圧が強く、苦境をもたらす要因があろ
うとも、内側が生命力に溢れて充実していれば、大事には至らな
い。逆に内部充実を怠ると、たちまち外因につけ込まれてしまう。
 真の強さは堅実な内部の「守り」から発揮される、と心得たい。
国家の安定も、生活の安寧も、健康の維持も、みな同様である。
災害への備えも忘れてはいないだろうか。いま私たちは、激動の
大転換期を生きていることを、もっと深く自覚すべきである。

                 倫理研究所・理事長  丸山 敏秋

 

 

 


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